
大学卒業後に、公認会計士試験に合格し、大手監査法人に就職しました。そこで、5年ほど国内企業の監査業務に従事していましたが、最初はまったく転職を考えていなくて、4年目くらいに、「監査以外の領域にもチャレンジしたい」という思いが出てきたんです。監査はどうしても、立場上、クライアントの財務をチェックするという関係なので、関係性を築きづらい。独立性の問題もあります。そこで、「もう少しクライアントとの距離が近いところで仕事したい」と思い始めたのがきっかけでした。就職先の選択肢として、いろいろな業界がある中でも、クライアントに近いところで仕事をしたいと思った結果、アドバイザリー業務に絞りました。アドバイザリーにも様々な仕事がある中でM&A領域を選んだ理由は、3つあります。1つ目は、マーケットが伸びていて、成長機会が多そうだと思ったこと。2つ目は、M&Aという社会的インパクトの大きい企業活動に、専門家として貢献できる点に魅力を感じたこと。3つ目は、M&Aを巡る企業の交渉や駆け引きを間近で見て、M&Aのダイナミクスを肌で実感したかったことです。後は、転職活動を進める中で事業会社や監査法人からも引き合いもありましたが、どれもルーティン系の業務が多かったんですよね。あくまで、自分はスポット業務で、一期一会の関係を築く中で刺激を受けたかったというのも、M&Aに狙いを絞った理由です。

カジュアル面談みたいな形では何社か接触しましたが、正式な面接段階ではAGS FASに絞っていました。面接は2回で、1次面接では、監査法人での経験の話が中心だったかな。2回目は、逆に、「入社したらどういうことをしたいですか」ということを聞かれました。私の場合は、これまでの経験を生かしやすいということもあって、「まずは財務デューデリジェンス(DD)からやってみたいです」と話しました。面談では、全体的に、AGSグループのモットーである「アットホーム」さを感じて、ここでなら気持ちよく働けそうだと思ったことを覚えています。入社後の話になりますが、やはり先輩たちが気さくに話しかけてくださって、入社直後の何もわからない中でも相談しやすい環境を作っていただけました。あと、他の決め手としては、「ホームページの雰囲気が良かった」というのもあるかもしれません。実は、他の会社のホームページを見て「自分には合わないな」というところもあって(笑)。AGS のホームページは良い意味でクールな印象を感じ、適度な温度感が自分に合っていると思ったんです。暑苦しすぎないけどアットホームで話しやすい、適度な距離感がAGS FASの魅力だと思います。
M&Aの仕事は、本質的な部分と向き合う時間が多い仕事だと思います。自分の専門領域である、会計というものについて考える時間が、監査法人時代に比べて、各段に多くなりました。例えば、監査業務は、ルーティン作業が大きな割合を占めます。資料を整理したり、事務的な手続きを進めたりという仕事に時間を使う。一方で、今の仕事は、作業よりも、頭で考えることを仕事として求められます。そこが大きな違いかな。実は、自分の本質としては、手をとにかく動かす仕事の方が得意なタイプではあると思います。ただ、自分のキャリアを考えた時に、それでは成長がないでしょう。今のように、頭を動かすことがとても大事なことだと思うので、日々そう考えて、頭をひねっています。また、監査業務は、基本的にクライアントの過去の情報が監査法人に蓄積されていて、そこにアクセスすれば会社について知ることができます。一方、M&Aは原則としてスポット業務なので、過去の情報がない中で、短い期間でゼロからクライアントを理解していかないといけない。理解するために与えられる時間的猶予は、基本的には1ヵ月から2ヵ月くらい。スピード感を求められるところも、監査との大きな違いです。M&Aは、その分だけ多くの案件に関与して、多くの会社の中身を見ることができます。常に新鮮な気持ちで取り組み、自分の中に新しい風を吹き込むことが、M&Aプロフェッショナルのやり甲斐ですね。

入社してからは、財務DDを中心に、バリュエーションも担当しています。案件ごとに、プロジェクトを主導するリーダーが1人いて、各専門分野に従事するメンバーがいるという形で、私はそのメンバーの役割を果たしています。各メンバーは、自分が担当した領域については自分だけで完結できることを求められます。自分の場合は、経験もまだ浅く、先輩方に相談しつつ仕事を進めていますが、なるべく早く独り立ちできるよう日々努力している状況です。現段階では、自分の得意領域と言えるほどのものも、まだ確立できていないと思うのですが、財務DDとバリュエーションを得意領域と言えるようにスキルを伸ばしていきたいです。まずは、その2つを自分の軸にしたいと思っています。将来的には、PPAやPMIなど、他の領域もチャレンジしていって、自分の強みを見つけていきたいですね。自分の強みを持つことが結果的にAGS FASの強みになりますし、「その分野ならAGS FASが業界で一番だ」と言っていただければ最高ですね。

自分のキャリアを振り返ると、前職は監査法人にいましたが、「監査より先の仕事をしてみたい」と思って、一歩踏み出した結果、今の充実した日々があります。自分のキャリアを実現するために、自ら行動をするっていうことが大事なのかな。思い描く道を進むために、まず動き出して、そうやって将来に向けた情報収集をする中で、もしAGS FASを選んでもらえるなら嬉しいですね。 AGS FAS は、手を挙げればなんでもやらせてもらえる良い環境です。今までの経験を生かして、さらに新しい挑戦をしたい、様々な経験を積みたいという人には、最適だと思います。もちろん、経験豊かな、頼りがいのある先輩が多くいますので、困った時には相談に乗ってもらまえすよ。